かかりつけ医とは
「かかりつけ医」とは、病気にかかった時、体調が悪い時など健康に不安がある場合に、気軽になんでも相談できる医師のことです。最新の医療情報にも精通し、より適切な医療を受けられるように、必要な時は専門医や専門医療機関を紹介するなど、身近で頼りになる存在が「かかりつけ医」です。医療に留まらず、保健や福祉の面でもご相談いただけます。ご自身やご家族がより良い医療受けられ、健康的な毎日を送れるよう、かかりつけ医を持つことをお勧めします。
かかりつけ医を持つメリット
①日ごろの健康状態を知ってもらえることで、早期発見、早期治療につながります。
患者様の日頃の状態をよく知っているかかりつけ医であれば、ちょっとした体調の変化にも気づきやすいため、病気の早期発見の可能性が高まり、早期治療につなげることができます。また、日ごろから話しやすい関係であれば、体調についても説明しやすく、ニュアンスも伝わりやすくなります。
➁症状や病状、予防法や治療法など的確な診断やアドバイスが受けられます。
定期的に通い、既往歴についても知ってもらっているので、「この病気にかかりやすい」「この病気を持っているから注意しないといけない」などと、いろいろと相談することができます。そして、これまでの経験や診察歴からある程度、体の状態などを予測できるようになり、適切な理解や判断を行いやすくなります。日常生活の注意点もなども的確に行え、その結果、病気の予防にもつながりやすくなります。
➂症状に応じて専門家の紹介もスムーズです。
かかりつけ医は必要に応じて適切な医療機関を紹介してくれます。たとえばより高度な医療環境での検査が必要だったり、専門的な治療が必要だったり、入院による加療が必要だったりした場合、紹介状を書くなど、スムーズに適切な医療が受けられるよう、手配を行いますので安心です。
④家族の健康についても相談しやすく、お子様も通院しやすくなります。
ご家族で共通の「かかりつけ医」を持つことで、たとえば感染症などでは、家庭内の感染状況がわかり、より良い適切な治療が可能となります。また、ご家族の生活習慣を理解した上で治療に当たれるようになり、家族の健康についても相談しやすくなります。これはかかりつけ医の大きな役割でもあります。またお医者さんが怖いという小さなお子様も、「いつも診てくれるお医者さん」ということで通院に慣れやすいということもあります。成長の段階もみられることで、体質などへの理解も深まり、適切な診療につながります。
⑤紹介状を活用しての、大病院への受診など、かかりつけ医を持つと安心です。
現在、大学病院や地域の基幹病院などの大病院に初診で受診をする際は、かかりつけ医や他の医療機関からの紹介状が必要となっています。紹介状の持参のない場合は、初診料等の診療費とは別に「選定療養費」として負担が生じる場合があります。
紹介状とは、かかりつけ医が患者様の症状に対して適切な治療や検査ができる医療機関を判断し、その医療機関へ患者様を紹介するために発行するもので、患者様の基本情報や紹介の目的のほか、現在の症状・病名・治療経過・現在の投薬内容・アレルギー歴等が記載されているほか、必要に応じて検査データも添付します。
紹介状の利用には以下のようなメリットがあります。
- かかりつけ医が診察・検査の予約をしてくれます。
- 初診の手続きが簡易になり、受診がスムーズに進みます。
- 紹介先の医師は、患者様の症状や治療歴等を迅速に把握することができます。
- 病状が安定したらかかりつけ医へ逆紹介し、かかりつけ医へ戻ることもできます。
- 紹介先によっては、初診時選定療養費がかかりません。
- 入院が必要と判断した場合、患者様のベッドが確保されています。
- ※初診時選定療養費とは、200床以上の病院で紹介状なしの初診の場合にかかる費用です。
- ※必要に応じて重複した検査や治療を再度行う場合もあります。
- ※ベッドが満床ですぐに入院できない場合もあります。
- ※どの医療機関を紹介するかは、かかりつけ医の判断によって異なります。
当院は、長らく地域の「かかりつけ医」として皆様の健康管理に携わって参りました。ご予約不要で受診できる体制で、専門医による内視鏡検査にて病状把握ができ、必要に応じて在宅医療・往診にも対応しています。地域医療においては、大阪南医療センター(河内長野市)をはじめ近隣の入院可能な医療機関との連携を密に行っており、難病、重症疾患の方に対しては、適切な専門医への紹介が可能です。健康に関することは何でも、お気軽にご相談ください。